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駄文シリーズ その4 [駄文シリーズ1]

ついに第4話
就職試験等で第3話からだいぶ時間が開いてしまいました、スミマセン・・・

相変わらずプロットを書かない主義なので、書いている私ですらこの小説の行き着く先も、長さもわかりません
そして、グダグダになる所も出てきます。

今回は特にグダグダした感じになってしまったことをお許しください

また、キャラクターとして登場してる人の中で都合の悪い方がいらっしゃいましたら、コメント欄や某所での連絡をお願いいたいます



以下テンプレート


この作品は、オンラインゲームであるMFLの二次創作、魔砲少女まじかる☆りぷるん(クリックで原作?へ)の二次創作となっております
なので、そちらから見ることをお勧めしますし、MFLを知らないならば読んでも面白く無いと思います・・・;

そして、筆者はそんなに小説を書くのが上手なわけではないので、その言葉の通り駄文となっていると思います・・・

それでもいいよっ!って方だけ、本文(?)にお進みください





以下本文







「……!柳、引っ張って。」

 風向きが変わるのを感じた。

 風が変われば、帆の向きも変える。
 だが、風を受けた帆はミズキ一人の力で動かすには無理がある。帆の向きを変える時にはいつも柳に手伝ってもらっていた。
 ただでさえ、一人で帆船を操り海を渡るというのは想像するよりもずっと難しい事だ。それを非力な少女一人でこなすには無理がある。柳の手伝いはミズキの航海には欠かせないものとなっていた。

 肩に何かに触れる。
 なんだろうと確認すると、カトレアが船尾の方、船の進行方向の先を指さしていた。
 指さす先に目を凝らす。
 霧のかかった向こう。遠くに人口の光が見えた。
 コンパスで方角を調べて海図を確認する。どうやら目的地に間違いないようだ。

「やっと……着いた……。」

 長かった。毎度航海の思い出はその一言に尽きる。
 儚くも、しっかりここに生きていると主張する人々の営みの光を眺めつつ、どんな人達がそこに暮らしているのかを想像した。

 ふと、足元にいる柳に視線を移す。
 気絶したときに見た夢のなかでは、柳は元々はミズキのモンスターではない。
 名前も思い出せないシディララマの青年のモンスターらしい。
 ミズキはポーチに手を突っ込み、奥のほうを探す。
 ポーチから引き出した手には、寒石で出来た四面体のピアスが1つだけ握られていた。
 このピアスが、あの夢が本当にあった事だと証明していた。

 ミズキは片方だけのピアスを右耳に着ける。
 両方着けたときには劣るだろうが、寒石のピアスを使えば柳の氷属性の技に使うガッツを減らすことが出来るため、柳だけで戦う今回はとくに重宝する装備だ。

 柳の元々の飼い主である青年。自分の為に体を張った人……。
 今どこにいるのか、生きているのかすらも分からないが、柳もきっと会いたがっている。
 このピアスも押し付けられたとはいえ、彼からの借り物だ。
 ピアスを返すためにも、この依頼が終わったら彼を探そう。

 そう決意し、ミズキは視線を正面に戻した。





放浪少女ミズキ

OP 『8つの月』



第四話 『ユタトラ諸島』

 数日後、後ろで腕を縛られこの町をまとめていると思われる二人の前に、ミズキは正座させられていた。
 柳は少し離れた所で首輪を繋がれている。
 こうなる前に町で聞いた話では、二人とも長老で今は居ないがもう一人長老代理が居るらしい。
 三人もトップが居るなんておかしな話だとミズキは幼いながらにも思った。
 その内の片方、ウルと名乗ったミズキと同じヴァシアタの服を着る長老が口を開く。

「で、お主は何故イダルを盗み出したのじゃ?」

「うぅ……。」

 歳を感じさせない鋭い目で見られ、ミズキは身がすくむ。
 こんな状況では喋る気があっても思うように喋れないものだ。

 どうしてこんな状況なのか、話は数時間前に戻る。



 人目のつかない森に入った所で、炎の長杖の力で変身する。昔テレビで見た魔法少女の様な服装にミズキは歳相応に目を輝かせる。
 数日間の間にこの長杖が普通の支持具には無い力を感じ、ここまで使いこなせるように成っていた。
 そのまま柳にまたがり、周りを気にしつつ獣道を進む。
 情報を集め、下見をして見つけた人目に付かずに倉庫へと近づけるルートだ。ただし、人の足で通るのは困難を極める。
 柳を連れてきて正解だったと改めて思った。 
 倉庫への侵入はさほど難しいものではなかった。そう、倉庫へ侵入するまでは良かったのだ。
 まさか倉庫で大きなディナシーが警備しているなんて思いもよらなかった。
 イダルの入った袋を見つけ出し、トンズラしようとした所で発見されてしまい、仕方なく戦闘へ。
 お互いの技がぶつかり爆発を起こす。
 爆風で倉庫は半壊、ミズキも吹き飛ばされたが、ディナシーと距離がとれたので港の船へと全力疾走。
 途中『まじかる☆りぷるん』と名乗るピンクの人に捕まり……色々あってこうなってしまった。
 ミズキも、まさかピンクの魔砲少女を迎えに来た蝶の仮面の変態に捕まるとは夢にも思わなかった。まさか……ロリコン!?



「ガッハッハ!すっかり怖がっちまっとる、こんな状況じゃ話せるもんも話せんだろ?」

 軽快な笑い声で思考を現実に引き戻される。
 ロンガと名乗った長老は褐色の肌に尖った耳、風通しのいい服を着ていて人目でガランカナンの出身だとわかる。
 口元は笑っているが、目は真剣なのがわかってしまうので余計に怖い。

「依頼されたから……です……。」

 黙っていてはいつまでもこのままだろう。ふるえる声でミズキが答える。

「依頼された、か。お主はイダルにどんな力があるかは知らんのじゃな?」

「はい……。」

 ウルから、じっと疑うような目を向けられる。
 息苦しい沈黙……。

「いいじゃろ、お主はこの島でブリーダーとして働いてもらう。それで今回のことは帳消しにしよう。縄を解いてやれ。」

「……え?」

 予想外の言葉に思考が追いつかない。
 控えてきた使用人らしき人がミズキの縄と柳の首輪を取る間もポカーンとしている。
 縄を解き終わり、自由になった所でようやく理解したミズキは質問をぶつける。

「え……だって、倉庫を壊したんですよ?ものを盗んで……挙句海に捨てたんですよ?それなのにそれだけって、実際無罪じゃないですか……一体どういうことなんです?」

「なんじゃ?捕まってたほうがいいのか?」

「いえ……そういう訳じゃないですけど……。」

「お前もさっきのイダルの不可解な現象を見たろ。わしらはそっちの処理もせにゃならん。お前の事ばっかりにかまってられん。それに、ただ依頼されて動いただけなら問題は無いじゃろうってわけだな。ガッハッハ!」

 確かにその通りだ。先ほどイダルが奇妙な光を発して飛んで行き、空は紫色に染まるという不思議な現象が起きた。
 町は正気を失ったモンスターの対処で大忙し。
 今はもうそういうことは無いようだが、それでもまだ長老達の仕事は山積みなのだろう。

「そういう訳じゃ。名前はミズキじゃったな。戸籍の登録と家を与える。ファームはどこかのギルドに入れてもらうのがいいじゃろう。」

 ウルはそう言うと、使用人に書類を持ってこさせる。
 一枚は名前と出身地だけの簡単な書類、もう一枚は名前と出身地の他に、連れているモンスターと住所、ファームを記入する欄があった。

「片方はここでの住民登録みたいなものじゃ。もう片方はブリーダーの登録じゃ。お主ならブリーダー試験もいらないじゃろう。名前と出身地、所持モンスターを書いたら後はこちらで書いておく。」

 言われるままに書き込み、使用人に渡す。ウルはそれに軽く目を通すと、使用人に住所を伝えてそこに案内するように指示をした。
 どうやらこれで終わりのようだ。
 ミズキは使用人に案内されて長老達と別れた。



 案内された先の家は出来て間もないという感じだ。
 とりあえず住めるところ。という感じの集合住宅の一階でモンスターOK、トイレはあるがお風呂は無い。部屋もお世辞にも広いとは言えず、船といい勝負なのではないだろうか。揺れてない分こちらの方がましか。
 部屋に柳を留守番させ、船へカトレアを迎えに行くついでに、家の周囲を確かめる。
 商店街やメインストリートへは少し遠く勝手が悪いが、公共浴場が近いのがありがたい。
 港へはまっすぐ道がつながっており、不便はなさそうだ。

「あ、さっきのオチビちゃん!」

 不意に後ろから聞き覚えのある声がかけられる。

「オチビじゃないです、ミズキです!」

 ほぼ条件反射的に返しつつ、後ろへ振り向く。
 予想通り、そこにはピンクの魔砲少女が居た。だが、今は魔砲少女の服装ではなくギモTに花祭典のスカートという普通の格好だ。
 そして隣には何故か裸足のヴァシアタの少女が居た。

「ほほーミズキちゃんって言うのか。んー幼女の趣味はないけどポニテはいいねー。」

 裸足の少女がミズキを見るなりそんなことを言い始める。
 その視線に押され、ミズキは無意識に一歩後ずさっていた。

「な、何なんですかこの人……?」

「ふふふ……よくぞ聞いてくれた、わた…」

「遠征先で出会った変態さん。」

 発言の途中でバッサリ切り捨てる魔砲少女。

「変態じゃなくて紳士!でもそんな冷たい扱いも……。」

 そんなひどい扱いを受けてむしろ喜んでいるらしい裸足の人は、本当に変態さんなのかもしれない。
 話を聞くに、どうやら遠征先で空気を読まずに急にお茶に誘ってきたらしく仕方ないからとりあえず近くのおいしい喫茶店でおごってもらう所だったらしい。
 ミズキもどうせだからと誘われ、喫茶店へと向かった。

「ここの喫茶店はコーヒーもケーキもおいしいって噂なんだよ。遠慮せずに注文してね!」

 明るい性格なのだろう、喫茶店にでテーブル席に座った後、魔砲少女が楽しそうに話す。「おごるのは私なんだけどね……。」なんていう変態さんの言葉は聞かなかったことにしておく。
 メニューにはこだわっているだろう数種のコーヒーや紅茶などのドリンク、サンドイッチなどの軽食、ケーキなどが並んでいた。ミズキは適当なケーキと紅茶を頼む。

「そういえば自己紹介してなかったね。」

 全員がメニューを店員に注文し終わった所で、変態さんがおもむろに言った。
 今更だがミズキは二人の名前を聞いてないことを思い出した。

「私はスィンパ、どこにでも居る紳士!ヨロシク!」

 まずは変態さんが自己紹介をする。
 スィンパと言うらしい、どこにでも居る紳士という意味が今ひとつわからないが。

「じゃあ次!わたしはリプル、んー……特に言うことはないかな?よろしくね、ミズキちゃん!」

 次に魔砲少女が自己紹介をする。相変わらずの笑顔だ。

「ミズキって言います。トレジャーハンターをやってます。」

 最後にミズキも自己紹介をする。「トレナイハンター?」とか言ったリプルのすねを軽く蹴っておく。
 全員が自己紹介を終えた所で、丁度良く注文した品がやってきた。
 紅茶からは湯気ともに良い匂いがする。リプルの頼んだ飲み物がオレンジジュースというのが何となく可愛く感じる。
 それぞれ頼んだもの楽しみつつ、しばし雑談に花が咲いた。
 支払いの時にミズキも財布を出したら、スィンパに断られてしまった。どうやら本当におごってくれるらしく、ただの変態さんではなく良い人なのだとミズキは思った。どこにでも居る紳士の意味が何となくわかった気がした。

 喫茶店で別れてから、ミズキは元の予定通り港へ向かい(途中迷子になりかけたのは内緒)カトレアを迎えに行く。
 待ちくたびれたらしいカトレアは若干不機嫌だったが、港の近くにあった食材屋でグラスベリーを買って機嫌をとっておいた。留守番している柳の分のお肉を買っておくことも忘れない。
 食材を買って家に帰り、夕食を作って食べる。公共浴場でお風呂に入り、家に帰って寝る。
 何の変哲もない日常だが、すごく久々で、ずっと望んでいた日常だった。

 この町の人たちは明るい。大海嘯があったことを感じさせないほどにこの町は活気づいていた。
 この町に住んでみるのも悪くはない。そう思いながら、ミズキは夢の中へと旅立った。



ED 『朝焼けの中で……。』



ミズキ:今度こそ、次回予告が私をする!

シェマ:どこ地方のジョークだい……。

ミズキ:出た!蝶の仮面の変態さん!次回予告は渡しませんよ!!

シェマ:変態とは失礼だな、それにその蝶の仮面の人とは別人だ。

ミズキ:嘘だっ!

シェマ:別人と言ったら別人だ。そんなことより、次回は軽くQ&Aというか裏話と言うか、そういう本編とは外れたことをするらしいぞ。
ミズキ:え……?聞いてませんよそんなこと……?
シェマ:毎度君には伝えられてないみたいだね……。

シェマ:次回 番外編 『放浪少女のアレコレ』お楽しみにな。
ミズキ:また予告取られた……。
シェマ:まぁそんなことだからよろしく頼むよ。


P.S.
スタッフ:この辺どうなってんの?等々ありましたら、コメント欄 or 某所にてお伝え下さい
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